トゥインクルレース(5)
レース後は、怜子の父が大森にある行きつけの中華料理店にメンバー全員を招待してくれた。4人は怜子の父に何度もお礼を言いながらも遠慮なく飲んで食べた。怜子の父は競馬の素晴らしさを皆に語り、馬主としての楽しい話を沢山聞かせてくれた。匠も吾朗も日向も須々木もいつかは馬主になりたいなどと、これまでにないテンションで語り合った。
そして、翌日のSGHCは前夜のトゥインクルの話題で持ちきりになった。日向、匠、慎吾の3人から須々木大明神と崇められた須々木は照れながらも、「オグリが呼んでるって事だな」なんてもっともらしいことを言いながら、他のメンバーを羨ましがらせた。
何でそんな素敵な情報を教えてくれなかったんだ?!と、嘆く仲間達に謝りながらも、擬似とはいえ、馬主気分で1頭の馬を応援し、そして勝利し口取りを体験。更に好配当の当り馬券までと、最高の体験をした興奮を抑えきれず4人ともどこか夢心地でヘラヘラしていた。更にオグリを阪神競馬場まで応援に行くという全く未知の領域へトライすることの興味も手伝って心此処にあらずといった感じだ。
「お土産はオグリの現地単勝馬券です」と笑いながら匠が伝えると、「じゃあ1人1万円分で」とか、「宝塚歌劇団のパンフレットも」などと野次を飛ばされながらも、「SGHCの代表として恥ずかしくない応援をお願いします」なんて真面目に部長から言われたもんだから、少し緊張の面持ちになりながらも、にやけ顔は最後まで治らなかった。そして、SGHCで作成した横断幕を持たされ、オグリの勝利を祝して、万歳三唱で見送られたのだった。
そして4人は金曜日の授業が終わると、その日の夜行バスで阪神競馬場へと向かったのだった。

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投稿: 物書きネット | 2007年2月22日 (木) 11時13分