オグリキャップ(3)
安田記念はオグリの他には、前年の優勝馬バンブーメモリーや皐月賞馬ヤエノムテキ、重賞4勝の上がり馬オサイチジョージ、前哨戦の京王杯SCの優勝馬シンウインドなどが出走していた。半年ぶりの実戦ではあったがオグリキャップは堂々の1番人気。その走りを期待してスタートを待った。
いよいよスタート。高らかにファンファーレの演奏が始まり、ファンは手拍子をし、新聞を天に掲げて大声をあげる。
当然のように4人も声を上げた。そして、オグリが先頭でゴールするまで、声を嗄らさんばかりに応援した。そして、そんな多くのファンの期待に応えるかのように直線で先頭に立つとファンの歓声は更に大きくなる。そして先頭に立ったまま、ゴールインした武豊&オグリキャップ。しかもレコードタイムのおまけつき。
やはりオグリキャップは強かった。
匠も須々木も慎吾もオグリの復活走に狂喜し喜びを爆発させた。武豊とのコンビを反対していた日向もまた、反対してたことなど忘れてしまったかのように他のメンバーと一緒に喜びを分かち合っていた。レース後は府中駅前の居酒屋でSGHCのメンバーと祝杯を上げた。
中でも話題となったのが、この後のオグリの事だった。元々クラシック登録がなかったオグリは、皐月賞、ダービー、菊花賞には出走出来ていない。中央移籍後、重賞6連勝で一気に注目馬となったのだが、その後のGⅠ勝利は有馬記念、マイルチャンピオンシップ、そして今日の安田記念と3つのタイトルしかない。
日本史上最強と言われているシンボリルドルフは皐月賞、ダービー、菊花賞、有馬記念(2勝)、ジャパンカップ、天皇賞(春)とGⅠを7勝しているのだ。
現在GⅠ3勝のオグリがルドルフを超えるには、GⅠを7勝以上することが必要になる。

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