オグリキャップ(4)
匠は、宝塚記念、秋の天皇賞、ジャパンカップを勝ち、この年からGⅠに昇格されたスプリンターズSを勝ち、有馬記念を勝てば堂々の8冠となるとぶち上げた。昨年、マイルCSの後、連闘でジャパンカップを2着したオグリなら、距離体系も関係なく、こんな凄いことをやってのけるだろうと言うのだ。
この意見には、須々木も慎吾も日向も賛成したが、日向は更に一言付け加えた。有馬を勝った後、ルドルフの成し得なかった海外GⅠ制覇で完璧でしょうと。
これには皆、唖然とした。他のメンバーは海外の競馬ということなど、殆ど意識していなかったし、考えもおぼつかなかった。
日向は話を続けた。ルドルフは有馬記念優勝後、アメリカ西海岸のサンタアニタ競馬場で行われたサンルイレイSに岡部騎手と挑戦して6着と敗れ、そのまま引退していると。ジャパンカップに来ない馬も含めて、世界の頂点に立ってこそ、オグリキャップのストーリーは完結するのだと。
そこまで熱く語る日向のテンションに連られるように、「じゃあ、オグリが世界に行くときは絶対に応援に行こうぜ!」と須々木が言うと、酔っていたことも手伝ってか、一同全員で雄たけびをあげた。世界一になるオグリを観に行くぞ。と

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