1990年(春)・5
競馬への入口は全く違う4人だったが、4人共、青明学院大学競馬クラブ-略称SGHC(Seimei Gakuinunivercity Horse Club)というサークルのメンバーになっていて、競馬三昧の毎日を送っていた。
サークルの活動としては、週末の競馬観戦だけでなく、平日は、トゥインクルレースでナイター競馬を楽しんだり、競馬ブックで週末の検討をしたり、とにかく生活の中心に馬があった。
ただし、純粋に競馬をするサークルというのでは殺伐感があると感じた創設者が、青明学院大学ホースクラブという乗馬体験や馬事文化の研究などをする馬が好きな人のためのサークルと言うことで登録をしているため、競馬クラブではなく、ホースクラブとなっていたのだった。
サークルは、その略称としてSGKCではなく、SGHCと略され、メンバーのほとんどはこの略称を使っている。FBIだとかNASAだとかSWATだとかそういうローマ字略称がかっこいいと思ってみんな好んでいる。
競馬全般というサークルだから、乗馬部のメンバーが掛け持ちで入っている場合もあったり、寺山修司に魅せられた演劇部との掛け持ちの奴もいたりはしたが、大概は競馬好きの集団だった。
少し前なら、競馬=馬券が大きな割合を占めていたサークル内だったが、この頃には、特定の騎手や馬だけを応援するというメンバーのグループも多数あった。
武豊、藤田伸二、岡潤一郎、横山典弘、田中勝春などの人気騎手や、タマモクロス、オグリキャップ、スーパークリーク、イナリワン、ヤエノムテキなどの人気馬をとにかくひたすら応援する。
馬券で勝った負けたはそんなに関係がなく、横断幕を作っては競馬場に行き、彼ら騎手や特定の馬だけを応援したり、彼らの写真をひたすら撮ったりするのだ。
したがって馬券を買うにしても単勝だけだったりする訳で、それも最低金額の100円のみ。見方によっては、タレントやスポーツ選手の追っかけのようなノリで、騎手や馬を応援しているのだった。

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